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ガルパン劇場版のみ観て、知波単はいらない子だと思ったら、いつの間にか福田×西に尊さを見出していたので「福西」と名付けた(ネタバレ感想)

※ニコニコのブロマガ閉鎖に伴い、記事移転(レイアウトに乱れあり)。

 

【01.前書き:ガルパンはいきなり劇場版から観るのもアリ】

 「ガールズ&パンツァー劇場版」を、テレビ版未試聴のまま観てきた!
 ネタバレ感想まとめてみたよー。(劇場版のみ鑑賞後、公式サイトとウィキと大百科だけ見た。テレビ版アニメ、個人ブログ、まとめサイト等は未見。)

 私は映画、アニメ好き(HL,BL,GL全て好物)だけど、メカものやアクションものに疎いという程度の理由で、テレビ版を当時スルーしてしまったのよ(超後悔)。でも「SHIROBAKO」の水島監督作品ってことと、蝶野選手が応援大使ってことで観るしかないなと。
 劇場版から先に観るというレアな楽しみ方ができたのは、結果的にラッキー。テレビ版を見た上でまた劇場版を観たら、感想変わるんだろうな~。

【02.前書き:基本は当然テレビファン向け】

 この劇場版、基本的にはテレビ版から見ているファン(以下、「テレビ組」)を対象にした、お祭り作品だとは思う。
 かつての強敵(とも)達が主人公達(大洗女子学園)の窮地に集結して背中を預け合う、共闘のアツさ。既に各校、各キャラに思い入れのあるファンには、たまらないのだと想像できる。
 多分、主人公チームの成長過程は、テレビ版で既に描ききっているのだろう。それは前提だから、そこは劇場版では主軸にはなっていない。

【03.前書き:知波単は初見への救済措置】

 一方で、劇場版から入った私にとっての見所は、まさかの「知波単学園の成長」だった!
 何なら、テレビ版未試聴のまま劇場版を観たお客さん(以下、「劇場組」)のために存在したキャラ、それが知波単だと言っても過言ではない!(過言)
 観終わってから公式サイトで知ったことだが、彼女達は劇場版から初登場のキャラ。劇場版のみで登場、分かりやすいキャラ立て、失敗からの成長、劇場版の中で完結するキャラがいてくれたお陰で、どのキャラも知らない状態から物語に入り込みやすかったわけだ。

【04.序論:知波単はいらない子?】

 とはいえ、序盤を見た段階で「この特攻馬鹿ども、作品に必要か?」と思った人は、テレビ組、劇場組を問わず、それなりにいたものと思っているw
 個人的にはフィクションやエンターテイメントに野暮なリアリティは求めない方でいるつもりなのだけど、リアルで管理職をやっている身として思わず「うわぁ、この部下はいらない子だ。一緒に仕事はしたくない」とか的外れな感想を抱くくらいには残念な子達だったw

【05.序論:福西尊い

 かくして、知波単いらない子。そう思っていた時期が私にもあったのに、いつの間にか知波単の「福田(公式で早く下の名前もつけて!)×西(絹代)」がたまらなく尊くなっている辺り、ガルパン恐ろしい子。これからテレビ版を見たら、更なるCP開拓が捗ることだろうね!
 で、CPの略称が欲しくて「西」と名付けてみた。もはや別人1人分の名前だけどw


↑入場者プレゼントが「西」と、彼女達を導いた「アヒルさんチーム」だったの、偶然にしてはできすぎているッ!

【06.本論:知波単の特攻は感動への前フリ】

 知波単学園は旧帝国陸軍がモデル。特攻の精神と伝統が骨の髄まで染みついたアホの子達w
 序盤、主人公たち大洗学園と連合チームを組むも、隊員達は待機の指示に従えず、すぐに特攻しては次々と撃破される。隊長の西も基本は特攻精神の人なので、連合チームの手前迷いつつも、隊員達を止めきれない。
 足を引っ張るシーンは後半への前フリとしてあえてガッツリ描写される。余計にウザいw

【07.本論:「信頼と崇拝は違う」崇拝まみれの特攻軍団・知波単】

 「信頼と崇拝は違う。」とは本作の別シーンでの名セリフだが、知波単、ひいてはあらゆる組織や人間関係にも当てはまる至言。
 とりあえず特攻、玉砕をよしとする。集団内の強迫観念に同調、盲信する。組織や大義のための自己犠牲と信じているが、その実は身勝手で無意味で迷惑。思考停止は楽だよね。

【08.本論:「生きてこそ雪辱を晴らせる」人生観のコペルニクス的転回】

 隊員達の中で逝き遅れた福田は、「自分も花と散らねば面目が立ちません」とか言い出す。大洗の面々が何度も止める。「散った方が面目が立たない。生きてこそ雪辱を晴らせる。」
 それを経験した福田は、のちの重要な戦いで成長を遂げる。またも特攻か、という局面で、福田隊員が意見し、西隊長が応じる。「特攻玉砕」という逝き急ぐ無策を捨て、「隠密奇襲」という生き延びる作戦に、大洗のあひるさんチームと協力する。ここがいかにアツいことか!

【09.結論:福西の尊さは、攻めと受けの信頼関係と相互成長】

 今まで崇拝盲信し続けた伝統の作戦と精神を変えること、いかに難しいものかと想像する。今までの自分と相手の生き方を否定して、彼女達は一段、人生の高みへと昇ったのだ!(大仰)
 きっかけは大洗だが、2人が変われたのは2人の素質と関係あってこそだ!(妄想)

 「今までの皆の信念を覆す意見を、勇気を持って上司に伝えた」福田隊員
 「今までの皆の信念を覆す部下の意見を、勇気を持って認めた」西隊長

 崇拝が信頼に変わった瞬間である!(崇拝)

 信頼による自己犠牲から意志を受け継いで生きたのが、プラウダ高校なら。
 崇拝による自己犠牲の愚かさと悪習から脱却したのが、知波単学園だ!
(盲信)

 相手のために思いを伝えられる、相手を変えられるのが攻め。
 相手の思いを受け入れ、相手のために自分を変えるのが受け。
 ならば、やはり「西×」というより「×西」と言えよう!
(尊い)

【10.結論:福西の尊さを記念して、ここに「知波連学園」を建てよう】

 「恵の身渡れるような進取の精神に溢れる学生になれるように」との学校創設時の願いの言葉から、知波単学園は生まれたという。
 だがしかしどうだ。単身で渡れなかった彼女達も、手を取り合って波を渡ったではないか。伝統と歴史の波を渡って、進取の精神で学園の今を創ったではないか。
 「恵のを比翼理のごとく渡れるような進取の精神に溢れる学生になれるように」、今から「知波連学園」と呼ぼうではないか!(???)



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◆雑感:知波単以外のチームの感想(あくまでテレビ版未見)

【01.大学選抜】

 「ボコられグマのボコ」が大好きな愛里寿は、大槻ケンヂさんのファンになれる気がするw
筋肉少女帯の「タチムカウ」、特撮の「ヌイグルマー」辺りからぜひ聴いてみてほしいね!
 あと、愛里寿以外の中隊長勢の掘り下げも欲しかったな~。

【02.継続高校】

 知波単ともども劇場版で初登場組のキャラだったことは、後で公式サイトで初めて知った。
ミカの思わせぶりな態度と楽器でケムに巻かれたの、劇場組だけじゃなかったのねw

【03.主人公:あんこうチーム】

 みほの落ち着きぶりが人智を超えていたけど、テレビ版で成長したからって解釈でOK?

【04.生徒会:カメさんチーム】

 生徒会なのに3人しかいないの? 会長を巡って色々と起きていると妄想してOK?

【05.バレー部:アヒルさんチーム】

 磯辺だけ体操着なの、エピソード妄想を掻き立てるね。廃部の影響? 部内イジメ?

【06.歴女:カバさんチーム】

 メンバーの得意分野がバラバラすぎて、チームとしての対応ジャンルの幅が広いのはいいけど、ふだん話が合うのか心配w

【07.1年生:ウサギさんチーム】

 テレビ版を通っていないから、破壊した道路や建造物の修理ってどうなんの、っていう前提から今更おもしろがる立場で観ていたので、観覧車のシーンで場内の誰よりも大笑いしてしまったことをお客さんにわびたいw

【08.風紀委員:カモさんチーム】

 今までの真面目モードと今回の乱れっぷりのギャップを堪能する上では、やはりテレビ版から見ていればよかったなとw

【09.自動車部:レオポンさんチーム】

 ツナギは正義!(正直あまり印象に残らなかったので、テレビ版見て勉強してくるw)

【10.ネトゲ:アリクイさんチーム】

 ネトゲ好き設定を知らずに筋トレシーンから見たから、私と同様、なかなか太れないタイプの筋トレオタクだと思ってたw

【11.聖グロリアーナ女学院

 ダージリン様のラスボス感というかスキのなさがまぶしくて、誰もがかしづくオーラある。
と思ってたら、劇場版から新参のローズヒップだけは(紅茶の味と同様)チームで浮きまくりヒャッホウ感すごくて笑った。ダジローの調教回はよ!

【12.サンダース大学付属高校】

 川澄アニメで育った世代としては、もっとケイの出番多くていいぞ! テレビ版に期待。

【13.アンツィオ高校

 ジェットコースターのシーンの動きとカメラワークやばかったね。車内で吊り橋効果が起きていたことでしょう(?)

【14.プラウダ高校

 さんざん知波単語りしといてアレだけど、本作一番の泣き所はやっぱりロシアンコンビ。
最後まで日本語使わないのは、カチューシャ隊長への気遣い込みって感じで、涙腺ウルウル。
 私自身リアルで管理職をやっているのだけど、こういう愛され系リーダーにはなりたくてもなれないなぁ、という羨ましさすらある。

【15.黒森峰女学園】

 ラストのアイコンタクトとハンドサイン、これに尽きる。「マッドマックスFR」と並び称されるのも納得の、無声ラストバトル。個人的には元々、メカもアクションもそこまでときめく方ではないのだけど、この2作品は別格。